[消費税]定期は買い直した方がお得だったのか
結論から述べると、区間変更を伴わない買い直しの場合は損をします。
消費税増税分を浮かせた額より、買い直しによるコストの方が高くつくからです。
区間変更を伴う買い直しでは、場合によっては得をします。
定期代が高いほど消費税増税分も高くなるので、極端な長距離通勤で計算してみます。
荒川沖⇔広丘を例とします。定期代と払い戻し手数料は以下のとおり(増税前)。
6ケ月 674350円
3ケ月 368930円
1ケ月 129450円
手数料 210円
6ヶ月定期を3ケ月使って買い直すケース
3ケ月使ったので、残りの定期の価値は674350-(674350/180)*90=337175円です。
払い戻しでその金額が戻ってくれば損はしない計算ですが、実際には
6ヶ月定期代-3ケ月定期代-手数料=
674350-368930-210=305210円が戻ってきます。
買い直しにより、最大3ケ月分の消費税増税分を浮かせる事ができますが、
損得勘定をすると、-337175+305210+(674350/6*3*0.03)=-21850円となり、損となる計算です。
※計算の都合上、6ヶ月を180日とみなしています
6ヶ月定期を5ケ月使って買い直すケース
5ケ月使ったので、残りの定期の価値は674350-(674350/180)*150≒112391円です。
払い戻し金額は、
6ヶ月定期代-3ケ月定期代-1ケ月定期代×2-手数料=
674350-368930-129450*2-210=46310円が戻ってきます。
買い直しにより、最大5ケ月分の消費税増税分を浮かせる事ができますが、
損得勘定をすると、-112391+46310+(674350/6*5*0.03)=-49431円となり、損となります。
6ヶ月定期を3ケ月使って区間変更で買い直すケース
区間変更を伴う定期の買い直しの場合、払い戻し金額の計算方法が通常とは異なります。
払い戻し金額=6ヶ月定期代-使った旬数×1旬金額-手数料
旬とは10日を1とした払い戻し単位で、この場合1旬の金額は
(6ヶ月定期代÷180)を1円切り上げした額の10倍となるので、
37470円となります。
これを式に当てはめると、
674350-9*37470-210=336910円が払い戻し金額になります。
損得勘定をすると、-337175+336910+10115=9850円となり、得になります。
荒川沖⇔広丘の場合、これを荒川沖⇔村井に買い直しても定期代は変わらず、
広丘で下車できるので、実際に区間変更を伴う定期の買い直しが可能なはずです。
(区間変更と認められるかどうかは鉄道会社による)
6ヶ月定期を5ケ月使って区間変更で買い直すケース
払い戻し金額は、674350-15*37470-210=112090円です。
損得勘定をすると、-112391+112090+16858=16557円となり、得になります。
青春18きっぷの方が得な場合も
平日通勤の場合、青春18きっぷ4枚分で1ケ月分の往復が可能です。
青春18きっぷ4枚は46000円(増税前)なので、荒川沖⇔広丘のような極端な長距離
の場合、定期を買うよりも半額以下で通勤が可能です。
ただし、青春18きっぷは使用可能な期間が限られています。
(1年のうち合算で3ケ月程度)
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